The Rain, The Park & Other Things 1967 the Cowsills
星野廉
2020/11/24 08:35
生まれて初めて買ったレコードがこれでした。もう現物はありません。
カウシルズというファミリーバンドの曲です。
【動画省略】
たしか、この動画――当時は動画とは言いませんでした、たぶんフィルムのムービーでしょう、今で言うプロモーションビデオみたいなものでしょうか――を当時テレビで一度だけ見た記憶があります。
その記憶の中では子どもたちが乗っていたのはジェットコースターだったのですが、そうじゃなかったようです。この曲が好きで、繰り返し口ずさみながら、同時にその記憶の中の映像を何度も何度も頭の中で反芻してきました。母子家庭で育ちひとりっ子だった私は楽しそうだなあと思っていたのです。こういう「偽の記憶」(古井由吉がよく使う言葉です)を受け入れていつくしむ年齢と心境になりました。
ジャケットは、これでした。↓ 邦題は「雨に消えた初恋」。原題は The Rain, the Park & Other Things ですけど、投げやりっぽくて何かよく分からないタイトルですね。英語の haiku みたい。
【画像省略】
――雨と公園、その他諸々……
とりとめのない歌詞だと思っていたのですが、※ウィキペディアの解説( Lyrical content という項目です)を読んで、薬かなんかでラリって見た幻覚の話じゃないかと思い始めました。何しろ、冒頭で サイケデリック・ポップ・ソング( psychedelic pop song ) と紹介されているのです(1967年にリリースされた the Monkees の Daydream Believer にも言及していますが、dream というテーマが共通しますね)。ヒッピーとかフラワーチャイルドとかがいた、当時のアメリカの社会を考えると言えてるなあ、いやむしろ、そうだったのかあ、とその解釈に感心しました。
すると、タイトルは
――雨と公園、あとはおぼろ、あとはおぼろ……
という感じでしょうか。そして、曲はこんなフレーズで終わります。
――彼女はうつつの存在だったのか、それとも単に僕の夢だったのか?
※ Lyrical content
In the song, the narrator states that he saw a flower girl sitting in the rain, said hello, and took a lovely walk in the park until, when the rain stops and the sun breaks through, she disappears. However, the narrator still feels happy about the flower girl, and asks in the final verse: "Was she reality, or just a dream to me?"
The song was used in the Lloyd fantasy scene in the 1994 film Dumb and Dumber.[citation needed]
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