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「似ている」に導かれて揺れる振れる

星野廉 2021/06/24 08:21 目次 かさなる・かぶる 漢字の感じ 言葉の問題 「ドゥルーズする」/「フーコーする」、あるいは荒唐無稽な夢 「似ている」に導かれて揺れる振れる かさなる・かぶる  かわる。  変わる。代わる。換わる。替わる。         *  わかる。  分かる。判る。解る。別る。         * 「かわる」を「かえる」と「わかる」 「かわる」を「変える・換える」(変・換させる)と「分かる」 「かわる」が「かわる」と「わかる」 「かわる」が「変わる・換わる」(変・換する)と「分かる」         *  いつの間にか、「かわる」の話が「わかる」の話になってしまいました。「かわる」から「わかる」にテーマが変わり、「かわる」に代わって「わかる」が登場し、「かわる」の話が「わかる」にすり替わった、ということです。  とはいえ(というよりも、したがって)、一貫して「かわる」について書いているつもりなのですが、分かっていただけますでしょうか?  これは「かわる・かえる」と「わかる・わける」が重なる、かぶるからです。「kawaru・kaeru」と「wakaru・wakeru」がアナグラムができそうなくらい音と文字の面でかさなる・かぶるからだけでなく、意味の面でもかさなりかぶるからだと考えられます。         *  かさなる・重なる・(笠なる)・(傘なる)・(嵩なる)  かぶる・被る・(鏑る)  ※(  )は個人的な当て字=感字です。 「かさなる」を身振りで示してみてください。何かと何かを重ねるわけですから、左右の手のひらを重ねるとか、そばにある紙と紙を重ねるなんて、仕草が考えられます。 「かぶる」はどうでしょう? 「被る」ですから、帽子を被るジェスチャーとか、布団を被る動作をする人が多い気がします。  いずれにせよ、AとBがくっつくとか、まじわる感じです。数学で習った「共通集合」とか「交叉」とか「交わり」という言葉とイメージを思い出します。  私は数学が大の苦手だったので、嫌な記憶もついでに頭に浮かびます。         * 「かわる」と「わかる」についても、動作や仕草や表情で示してみると、興味深いと思います。何らかの気づきとか発見とか学びがあるかもしれません。 「かわる」と「わかる」は「かさなる・かぶる」でしょうか? つまり、「かわ...

言葉は外から来るもの

星野廉 2021/05/19 07:53 目次 こういうことはよくあります 言葉は外から来るもの 言葉は後押ししてくれる    言葉はわける 曖昧放置プレイの名手たち 外から来るものとの出会い 言葉は外へと帰って行く こういうことはよくあります  自分の言ったことや書いたことについて、後になってよくあれこれ思いをめぐらします。ああでもない、こうでもない、ああでもある、こうでもある、という具合につっこみを入れるわけです。ひとさまの文章や発言にそうする習慣はありません。   要するに、往生際の悪い、うじうじした性格なのでしょうね。  世界は似たものに満ちている。  世界は顔で満ちあふれている。  似ているはいたるところにある。  同じや同一はない。  似ているは印象。  同じと同一は検証しなければならない。それも機材を用いて科学的に精密に。  似ているが人にとっての体感できる現実。  同じと同一は人にとっては抽象でしかない。 (拙文「剽窃から遠く離れて あるいは引用の織物」より引用)  繰り返してばかりで恐縮ですが、「似ている」は個人の印象であり感想であり意見です。「違う」もそうじゃないでしょうか。あるものとそれとは別のものが本当に違うかどうかは、かなりマジにそれこそ機械とか器機を使って検証しないと判断できないのではないでしょうか。  見ただけでは分からない気がします。「違うんじゃないの」としか言えないという意味です。もちろん、さきほど上で述べたように、明らかに違うと思うもの同士を人は比較しないという前提があっての話ですよ。そう、話なんです。論とか説なんてものじゃありません。  その意味で「違う」は、「同じ」とか「同一」と同じです。検証しないと判断できないという意味で似ています。そっくりです。そっくりなところがそっくりなのです。 (拙文「世界は顔で満ちている ――人は夜になると洗濯をする――」より引用  上で書いたことについて、さっきから考えています。  人にも感知できる「同じ」と「同一」があるのではないか。それだけでなく「違う」や「異なる」もです。今はそんな気がします。こういうことはよくあります。ですから、また前言を撤回する可能性が高いと言えます。  これは、たぶん、私が正解とか正答(あるいは悟り)を求めていないからだと思います。だからこそ、フランスの現代思想と呼ばれ...

哲学/批評 風味・Feel This Moment 2013 Pitbull ft. Christina Aguilera

星野廉 2020/12/26 08:08  Feel this moment.  この瞬間の手触りや肌触り、つまり皮膚感を楽しむ。  いまここしかないのが、あれよあれよ。  ある意味、刹那主義。  難聴が進行してから出会った曲なので、私にはよく聞き取れないのですが、テレビのCMや映画のトレーラーのような疾走感。頻繁かつ小刻みに切り替わるショットの連続。激しい動き。  Feel This Moment 2013 Pitbull ft. Christina Aguilera  あれよあれよ感の強い動画。かっこいいですね。  ピットブル(すごい名前ですね、わんちゃんみたい)を見るとミシェル・フーコーを思い出すのは私だけでしょうか。よく見ると顔つきだけでなく体格がだいぶ違うのに、頭の感じだけで勝手に連想しているみたいです。フーコーをマッチョにしたようなおじさん。  一方のクリスティーナ・マリア・アギレラですが、その表情に見とれます。視点が定まらないというか、カメラ目線でこっちを向いているショットが少ない気がします。マイペースで一心不乱なノリが欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)を彷彿させなくもない感じ。きょろきょろしているところが恥ずかしげにも見えます。以外とシャイなのかも。  フーコー似のピットプルおじさんとうわの空目のアギレラお姉さんのコラボというか絡み。好きです。二人ともパワフルで見ていて清々しい。  音楽にも洋楽にもぜんぜん詳しくないので、自分が見て楽しい点ばかり、だらだらと書いて申し訳ありません。私には音楽についての蘊蓄は似合わないしできっこないので諦めております。せいぜい、ウィキペディアへのリンクを張ることでお茶を濁させていただきます。         *  フーコーで思い出しましたが、昔おもにその著作の邦訳を読んだり、ただその邦訳の字面を見ている存在だった、懐かしいフランス人たちの動画を最近になって漁っています。以外とあるもんなんですね。YouTubeが登場した時代まで生きていて良かったとつくづく思います。難聴のために新しい音楽を聴いても聞き取れないのが残念ですが、贅沢な悩みというべきでしょう。  根がミーハーな私は、懐かしいフランス人たちの動画を見て老後を楽しんでいるというわけです。  このフーコーですが、なんとノーム・チョムスキーと対談しています。なかなか興...

「似ている」に導かれて考える

星野廉 2021/06/22 08:02 目次 漢字は感字 分別 言葉を使わないで「わかる」 「似ている」に導かれて考える 他の言語に翻訳不可能な文章を書く 漢字は感字 *わかる。分かる。判る。解る。別る。  こう書くと「わかる」がわかったような気分になります。すごく感覚的にわかっているからかもしれません。 *漢字は感字である。 とはうまく言ったものです。至言だと思います。  漢字が形であること、形でもって意味を表す仕組みであることを考えると、その仕組みの見事さに恐れいってしまいます。持論を言わせてもらうと、形とはいわば「顔」であり、人は形という顔に表情を読み取ってしまう。その表情は意味でもあるわけです。  世界は顔で満ち満ちている。世界にある、ありとあらゆる形象は顔貌でもあり、人に語りかけ人にさまざまな感情を起こさせる。  その意味で、漢字は「顔」なのであり、その表情は意味なのです。だから、私たちは瞬時にその表情を読み意味を取ります。もちろん、誤読は当たり前に起きます。  誤読は漢字だけに起こることではなく、そもそも読むことはノイズとバグとスキップだらけの行為なのです。読む行為のまだら(まばら)具合は、人の意識のそれに重なる気がします。        *  わかる。  これを感字=漢字とは違った仕組みにかえることで、「わかる」を「わかる」というか、「はかって」みましょう。 「はかる」とは「測る・量る・図る・計る・諮る・謀る」と「わける」ことができますが、ややこしいですね。簡単に考えましょう。 「わかる」とはちょっと違って「どれどれ、はからせてくれる?」なんて感じで、広げた指とか手なんかをもちいて、何かを「はかる」とか、相手の額に手をやって熱をはかる感じです。要するに、手や指とか皮膚とか、その辺をつかうのです。  頭だけで「わかる」のとは違いますね。  変なことを言って、ごめんなさい。このままお読みいただければうれしいです。  なお、「わかる」と「はかる」については、以下の記事に書きましたので、よろしければどうぞ。 分別 *わかる。分かる。判る。解る。別る。  この言葉の連なりを見ていたら、ある言葉を思いつきました。 *分別 です。分+別ですから、なんか怪しいですね。きわめて個人的な、つまりテキトーな印象で判断してしまいました。 「ふんべつ」とも「ぶんべつ」とも読め...